「心臓血管センター」とは
以前の心臓血管医療は、外科と内科の診療は明確に分かれていましたが、今は循環器内科が皮膚を切開してペースメーカーやICDを植え込みますし、外科も大動脈瘤に対するステントグラフト治療や末梢血管の血管内治療などカテーテルで治療することが多くなり、その境界は不明瞭になってきました。また、カテーテル弁置換術のように共同でする治療が増加してきました。加えて、治療適応にあたっては、立場を超えて意見を出し合って患者のための最善の方法を選択することが極めて重要です。このため、循環器内科、心臓血管外科の垣根取り除いて、協力して循環器疾患患者を診療するために設立されました。北和地域の循環器疾患の拠点病院として、全国のトップクラスの先進医療の実現をめざしています。
心臓血管センター長 山中 一朗
紹介していただく先生へのお願い
心臓血管センターでは、外来診療につきましては、循環器内科、心臓血管外科の連携による診療予定を構成して、毎日対応しております。さらに緊急を要する場合は、救命救急センター tel 0742-46-6060が受け入れます。救急医、循環器内科医、心臓血管外科医が連携して対応します。
平日の昼間は、tel 0742-46-6001(代表)にて医師をお呼び出しいただければ直接相談できます。
心臓血管外科 診療概要:
「県民の健康を生涯にわたって、“最高レベルの医の心と技”で支え続けます」を理念とし、当院の心臓血管センターでは内科と外科が合同でカンファレンス(Heart Team Conference)を行い、各々の患者さんやご家族にとって最適な治療を提供させていただくよう日々努力を重ねております。
心臓疾患、大動脈・末梢血管疾患、静脈疾患に関して、何かご心配や不安をお持ちの場合、またはセカンドオピニオンをご希望の場合など、いつでもお気軽にご相談下さい。
- 教育認定施設
三学会構成心臓血管外科専門医認定機構認定基幹施設
経カテーテル的大動脈弁置換術実施施設
日本心臓血管麻酔学会心臓血管麻酔専門医認定施設
日本成人先天性心疾患学会成人先天性心疾患専門医連携修練施設
胸部大動脈瘤ステントグラフト実施基準血管内治療実施施設
下肢静脈瘤に対する血管内治療実施基準による実施施設
循環器内科 診療概要:
24時間365日体制で狭心症、急性心筋梗塞、急性心不全などの循環器救急疾患に対応しております。重症心不全に対する積極的な集中治療(PCPS、IABPなど)も行っております。また心筋症、心臓弁膜疾患、不整脈、高血圧症(本態性高血圧症、2次性高血圧症など)、末梢動脈疾患などの診断や治療も行っております。 心不全治療に関しましては、標準的な薬物治療に加え積極的に心臓リハビリテーションを実施しており、CPX(心肺運動負荷試験)に基づいて運動療法を行っております。
心不全、狭心症、弁膜症、不整脈などの循環器疾患に関わる検査として、心電図、負荷心電図、心臓超音波検査、心臓CT、心臓MRI、心臓核医学検査などを行っています。また、疾患によっては、入院して心臓カテーテル検査が必要になることもあります
- 教育認定施設
日本内科学会認定医制度教育病院
日本循環器学会認定循環器専門医研修施設
日本腎臓学会研修施設
日本透析医学会認定医制度認定施設
日本心血管インターベンション治療学会研修施設
経皮的カテーテル心筋冷凍焼灼術実施施設
「心臓血管センター」設立までの道のり
心臓血管センター設立への沿革
沿革
2014. 4 – 上田裕一 奈良県総合医療センター
総長に就任
2015. 4 – 対外循環技術技術認定士 入職
2016. 4 – 心臓血管外科開設 仁科部長 就任
臨床工学技術部 解説
2017. 2 – 人工心肺装置 導入
2017.10 – 呼吸器外科手術で人工心肺装置使用
2018. 4 – 奈良県総合医療センター内に
「心臓血管センター」開設
山中一朗 センター長に就任
2018. 5 – 心臓血管麻酔専門医 沖田副部長 入職
奈良県総合医療センターが現在地に移転
開心術開始
2019. 6 – 心術100例